Baseconnectには、データを製造するData Manufacturing チーム(以下DMF)という部署があります。そこで今回は、Data Manufacturing チームのインターンとして活躍する古礒さんにお話を伺いました。
<Data Manufacturingとは>
「"データ"の製造業」を意味する造語で、世界で唯一の事業になります。散在する公開情報を独自のオペレーションで収集・編集・検品・構造化することにより、Baseconnectのパーパス(会社の目的)としている「世界中のデータを繋げて誰もが簡単に、安心して、知りたいことをダイレクトに「知る」ことができる世界」を実現していきます。そして、その根幹となる独自の多次元データベースの製造を担当しているのがData Manufacturing部門(チーム)です。

今後の人生で体験できないような仕事がしてみたい
DMFインターンを始めたきっかけは、大学生のうちに、チームで働く体験をたくさんしたいと思ったからです。私は情報科学科系の大学院に通っていて、画像の機械学習の研究をしています。将来はこのまま博士後期過程に進んで、研究職の仕事に就く予定なので、チームで仕事をする機会が少なくなると感じていました。
その点、DMFインターンは様々な年代のメンバーと関わる機会がとても多く、この先の人生でやらなさそうな仕事がたくさん出来ます。大学院を卒業後、30年、40年の間にやりそうな仕事よりも、全くしそうにない仕事がたくさん経験できる魅力的な場所だと思いました。
現在の仕事は、DMFの現場メンバーの困りごとを解決するためのツール開発や技術的業務改善です。例えば「データ製造を簡単に行えるようにするツール」や「DMFに合わせた工数管理が行える退勤処理システムの構築」「100名を超えるアルバイトへ情報を円滑に伝えるツール(掲示板)」などの開発・改善を行いました。
その中でも、掲示板ツールの開発は、導入に苦戦したことを覚えています。そもそも開発するに至ったきっかけは、すでに導入しているコミュニケーションツールは、全体に情報共有をしたり、通知が出来る点では良いのですが、遡って情報を検索するには向いていなかったことです。
DMFチームはアルバイトメンバーの割合が多いので、毎日シフトに入っている人なら、流れていってしまう情報もキャッチアップできますが、大学のテストなどで1週間〜2週間シフトに入らない期間があると、情報に追いつけないメンバーが出てきてしまいます。
そこで過去の情報を遡れて、なおかつ検索出来るものを作るために、掲示板の開発に取り掛かりました。しかし作るのは簡単だったのですが、現場メンバーに実際に使ってもらうのが大変で、有用性をどう伝えたら良いのか悩みました。
最終的には地道に「掲示板にも情報共有をお願いします」と声をかけ続けたり、コミュニケーションツールと掲示板にも両方に周知文を反映されるよう自動化するなど、メンバーの手間を減らしていくことで導入を進めました。
また、新しいツール開発する度に「以前のものと比べて、新しいツールの使い心地はどうですか?」「今後新しいツールを使っていきたいですか?」というアンケートを取っているのですが、アンケートを通じて多くの人が新しいツールを今後も使いたいと答えてくれたとき「やったー!」ととても嬉しい気持ちになります。
誰かの困りごとを解決するためにツールを開発する
その他にも、DMFチームとして開発チームへタスクを依頼するときに、エンジニアメンバーとの通訳係として橋渡しのような役割も担っています。クエリ作成や、タスク作成時のレビュアーもDMFチーム内で行えることで、開発チームとの連携がより迅速化されていると思います。
実際に使用している言語としては、HTML、CSS、GAS(Googleが提供しているライブラリ)、Vue.js(JavaScriptのフレームワーク)を使ってコードを書いています。私は、元々大学の授業で、C言語やPython、Javaなどを学んでいて、プログラミング知識はあったのですが、GASなどは、DMFチームで業務をする上で必要になったものでした。
仕事を通じて、色々な言語を勉強していると、1つ目の言語よりも2つ目の言語の方が習得しやすくなっていくと感じます。またスキルも大切ですが、それよりも、ツールを開発したり、業務改善を行うためには、「適切な論理を組み立てられる力」や「何を求められているのか把握する力」が必要不可欠だと実感しました。
開発メンバーと連携をして行った業務で、印象に残っているのは「DMFがデータ製造時に使用する管理画面の改修企画」に携わったことです。DMFはBaseconnectが提供するデータを製造する部署なので、データを製造するために様々な仕組みやツールが用いられているんです。
実際に管理画面の改修を行うときには、まずはじめに現場メンバーにアンケートを取り「ここが使いにくい」「この機能は残して欲しい」といった意見を吸い上げました。そうして、毎週開発メンバーとの定例MTGで案を出し合って、どんどん盛り込みながら1年かけて改修を行いました。
この改修によって、どれぐらいデータ製造速度が早くなるかを試算していたので、現在はその効果検証中です。今のところ、使い心地に関するアンケートは取り終わっていて良い評価を得ることが出来ています。
そういった各ツール作成の実績が評価されて、最近ではDMF内の工数管理を行うシステムの再構築も任されることになりました。DMFでは、同時並行で様々な業務が進行していて、誰がどの業務をどれぐらいやったのかを記録するためのツールが必要だったんです。
責任重大!と最初はびっくりしましたが、無事に退勤処理データベースから設計を行い、連携させて、実績値とほぼズレのない退勤処理システムの構築を出来たときはほっとしました。
楽しく仕事が出来るよう、工夫できる人と一緒に働きたい
DMFの魅力は「学生でもきちんと評価してもらえて、それに見合った裁量が与えられる」ことです。それは仕事のやりがいにも繋がっているのですが、インターンメンバーでも携われる仕事の領域が幅広く、予算も任せてもらえるので、信頼されていると実感できます。
さらにDMFインターンを通じて、自分の仕事の責任はどこまでなのか、役割を把握した上で、物事を進めるために「責任領域を明確にする」ということと「自由と責任は表裏一体」であるという考え方が自分の中で強くなったと感じます。
Baseconnectには自由がたくさん溢れているけど、それは裏を返せば、相応の責任を持って動かないといけないということで、漠然と概念的なものですが、自分についてまわる責任の重みが見えたというのは、自分がこれから年齢を重ねる上で、すごく良い経験になったと感じます。
また、私は何おいても「楽しさ!」を1番大事にしていると自覚しました。それはただ自分が楽しいことをするというよりは、何事も「これをやらないといけない」「まだこれもやっていない」と思ってしまうと、「楽しくないな」と感じるので、何をするにも自分が「楽しい」と感じられるように工夫すること自体を、楽しんでいると思います。なので、これから一緒に働いてみたい人は「楽しい」を共有出来る人です。なんでも「楽しい!楽しくしたい!」と思える人に出会えたらとっても嬉しいです。